ラグビーのワールドカップ日本代表選手に、外国人選手が多くいることを疑問に思っている方は多いのではないでしょうか?
なぜ日本代表チームに多くの外国人選手がいるのか?その理由や
外国人が日本代表になるための条件は?などについて説明をしたいと思います!
帰化する必要はないのでしょうか?
ラグビー日本代表に選出された外国人選手は?
2019年日本ワールドカップに選ばれた選手の中で、日本に帰化して日本国籍を取得している選手は以下の8人です。
◆中島 イシレリ
◆ヴァル アサエリ愛
名前がキュート!名前の由来はこちらです。奥さんは欽ちゃんの親戚です。
◆トンプソン・ルーク
◆ヘル・ウヴェ
◆ツイ・ヘンドリック
◆リーチ・マイケル
◆ラファエレ・ティモシー
◆レメキ ロマノ ラヴァ
日本人妻と子供で完全に日本人になっています(詳しくはこちら)
2016年から代表スコッドに召集されているサムエラ・アニセも日本国籍を取得していますが、惜しくも2019年ワールドカップの代表スコッドからは外れてしまっています。
8人もいるんです。
帰化する必要がない!日本代表の選出条件を詳しく解説
ラグビー日本代表には、日本に帰化している選手が多いですが、それ以外の選手も多くいます。
つまり、日本国籍を持たない選手もラグビー日本代表になることができるということです。その選出条件について、詳しく見ていきたいと思います。
まず、大前提として、他国での代表歴がないことです。
そして、以下の3つの条件のうち最低1つ以上満たすことで、日本代表の資格を得ることができます。
- 条件①出生地が日本(その国)であること
- 条件②両親、祖父母のうち誰か1人が日本(その国)出身であること
- 条件③日本(その国)に継続して3年以上居住していること(2020年12月31日からは、5年以上の条件に変更)
この条件は日本だけではなく、どこの国でも同じ条件で代表になることができます。
現在、日本にいる外国出身の選手のほとんどは「日本に継続して3年以上居住している」という条件を満たしていて、日本代表になっています。
また、ルール上外国人選手の人数に制限はありませんので、日本代表に何人外国人がいても何の問題もありません。
ラグビーの日本代表の試合を見ていると外国人選手が多く、日本人選手が少ないことに疑問を持つ方がいると思います。
しかし、外国人選手が多いのは日本だけではなく、他の国も日本と同じくらい外国人選手がプレーをしています。
これは、世界ラグビーのルールであり、ラグビー文化なのです!
一度選出された場合は他国では代表になれない
上記で述べましたが、一度でもどこかの国で代表歴があると他国で代表選手になることはできません。
つまり、日本代表になってくれた外国人選手は、母国の代表になることはできないということです。
「日本が好きだから、日本代表を選んだ」「日本で暮らしたいから、日本代表を選んだ」という選手も、もちろんいると思います。しかし、母国の代表になるか、あるいは日本代表になるのかという選択は、ラグビー人生の中で最も重要な決断と言えます。
その葛藤の中で、日本代表を選んでくれた外国人選手に感謝の気持ちを持ち、日本代表の選手として応援したいと思います!
そして、外国人選手のことをたまに「助っ人」と表現する人もいますが、これは正しくはありません。
プロ野球の場合には、報酬が目当てですがラグビーの日本代表の報酬はプロ野球のような高額な報酬ではありません。
少なくとからず、ラグビーの外国人選手たちは報酬以外の「日本代表になりたい」という理由があるのだと思います。
ただ、”日本を心から愛し、日本を強くしたい”という気持ちが、外国人選手にあることを忘れてはいけません。
ラグビー日本代表に外国人が多い背景や理由のまとめ
母国のためではなく、日本代表として戦うことを決断してくれた外国人選手たち。
彼らに対して、敬意を持ち、感謝の気持ちを忘れず、ラグビーワールドカップの日本代表の試合を応援しましょう!
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