オリンピックに向けてのナイキメーカーの秘策である「厚底シューズ」。
長距離陸上競技で好記録を連発しているのもあり、タイムに大きく影響すると予想されます。
果たしてナイキ社製の厚底シューズをオリンピックで使える条件とはなんでしょうか。
この厚底シューズを使えるかどうかで、大会の展望が大きく変わると言われる程なので、
どうすれば使用できるのか?どんなシューズなのか?というところも、同時にチェックしていきます!
厚底シューズヴェイパーフライとは
ナイキメーカーが開発した、ヴェイパーフライシリーズの最大の特徴は分厚いソールにあります。
このソールが高い反発性を実現しているため、従来のシューズと比べて軽やかな走りを実現しています。
しかも非常に軽いとあって、まさに長距離を走るランナーとしては、うってつけのシューズといえます。
- 新感覚のソール
ミッドソールにズームⅩ(航空宇宙産業でも使う新素材)を採用。
これにより、従来よりも「軽く」、「高いクッション性」、「高い反発性」を持つことを実現させました。
元々クッション性と反発性は対極の存在でしたが、
その2つを見事に共存させたズームⅩという新素材により、
画期的なシューズとなりました。
- フィット感と通気性
さらに機能性でも優秀なヴェイパーフライ。
履いた時の、フィット感が素晴らしいとの声が使用者から多く聞かれます。
長時間走るランナーには、非常に重要になってきますね。
また、防水面にも優れており、雨でもパフォーマンスを維持できる点も素晴らしいですね。
ヴェイパーフライを履いて好タイムを出した選手は誰?
まず海外の選手にスポットをあててみると、
エリウド・キプチョゲ選手が、2018年のベルリン・マラソンで2時間1分39秒の驚異的な記録で優勝。
2019年には記録達成に特化した非公式コースで人類初の2時間切りとなる、1時間59分40秒2を記録しました。
また、2019年のベルリン・マラソンではケネニサ・ベケレ(エチオピア)が歴代2位となる2時間1分41秒を記録。
両選手共に、ヴェイパーフライを着用しての記録ですので非常に高い効果があることを証明しています。
日本人としても、大迫傑選手がシカゴ・マラソンで2時間5分50秒とさらに日本記録を更新するなど、
世界中で新記録が更新されているのが分かります。
それほど、陸上競技の世界で革命的なシューズだということが分かります。
オリンピックで使える条件
陸上長距離で使用した選手が相次いで好記録をマークしているため、
オリンピックで厚底シューズの使用を禁止するとの声が上がる中、
国際競技団体の世界陸連は全面的な禁止はしない一方で、
新規定として、さらなる技術開発を防ぐため今後は靴底の厚さは4センチ以下にすること、
靴底のプレートは複数枚重ねてはならないこと、
スパイクを靴底に取り付ける場合は厚さは3センチ以下とすることという具体的な規定を盛り込みました。
つまり靴底の厚さが4センチ未満である、現行のモデルは東京オリンピックに向けて使用できることになります。
新記録の可能性
オリンピックで大会新記録が出る可能性は、非常に高いと思います。
上記にもあるように、世界中でも次々に記録更新されているため、東京オリンピックでもおそらく記録が塗替えられるでしょう。
もちろん、当日の選手のコンディションにも左右されるとは思いますが、記録更新の可能性は高いので要注目ですね。
まとめ
現在、世界中で大きな議論を巻き起こしているナイキの厚底シューズ。
画期的な作りと、確かな結果を残しているというところから、ナイキの本気度が伺えますね。
もちろんこれだけの効果があるとなると、使用を禁止するべきでは?
という声があがるのも仕方がないとおもいます。
しかい、厚底シューズを履くことによって、選手のパフォーマンスを最大限に引き出せるとみることもできます。
いずれにせよ、オリンピックでは条件付きではありますが、使用が認められるとのことなので
新記録を期待しつつ大会の様子を見守りたいですね。