いよいよ今年7月に開催が迫っている東京オリンピック。
そのなかでもメダルの期待がかかる、女子陸上競技。4大会連続して日本代表に選出されている、日本のエース、福士加代子。名古屋でのタイムの条件や代表選出の可能性が気になります。
2020年1月26日に開催された大阪女子マラソンでまさかの途中棄権により、未だに日本代表への選出は決まっていません。
福士選手は最後のオリンピック選考レース、名古屋ウィメンズに出場する意向を明らかにしました。
今回は、東京オリンピック出場権を福士選手がものにするために、名古屋でのタイムの条件や代表選出の可能性に迫っていきたいと思います。
福士加代子が棄権した大阪大会
まず初めに福士選手が棄権し、東京オリンピックの出場権を逃した大阪大会について触れたいと思います。
正式名称は大阪国際女子マラソンです。
新春の大阪・なにわ路を舞台に繰り広げられる国際マラソンです。
現時点での最高タイムは、2003年大会に野口みずき選手が記録した、2時間21分18秒となっています。
北海道マラソン、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソンとともに、夏季オリンピックの女子マラソン日本代表選考会をかねています。
2020大会では、松田瑞樹選手が、2時間21分47秒で大会を制したことにより東京オリンピックの最後の1枠に大きく前進しました。
その結果、今大会で福士はオリンピック出場権を現時点、手にできていません。
福士選手は25キロ過ぎに手でバツ印を作り、途中棄権することになりました。
もともと仕上がりに不安があり、自ら判断したとのことですが、コンディション調整も含め福士選手本人としても非常に悔いの残る結果だったのではないでしょうか。
有力な優勝候補とみられていた福士選手のまさかのトラブルにより、波乱の大会となりましたね。
オリンピック出場条件
オリンピック出場の条件、選考方法については下記の通りとなります。
マラソングランドチャンピオンシップ(以下「MGC」)
2019 年 9 月 15 日(日)開催
この大会で、 優勝者と 2位の競技者が先ずオリンピック出場権を得ます。
残りの1枠においては、MGCファイナルチャレンジという形で
- 第 5 回さいたま国際マラソン
- 第 39 回大阪国際女子マラソン大会
- 名古屋ウィメンズマラソン 2020
この3大会でMGC ファイナルチャレンジ設定記録を突破した記録最上位の競技者が選ばれるといった形になります。
現時点で、MGC1位前田穂南選手(23・天満屋)と同2位鈴木亜由子選手(28・日本郵政グループ)の2人が既に代表内定しているので、残りは上記の3大会でベストの記録を出した選手が内定という形になります。
名古屋でのタイム
3月に行われる名古屋ウィメンズマラソンを見据え、大阪大会をリタイアしたと言われる福士選手ですが、代表内定の為に必要なのタイムはどうでしょうか?
前述の通り松田瑞樹選手が、大阪大会で記録した2時間21分47秒というタイムが現時点で、MGCファイナルチャレンジの最速記録となっています。
つまり福士選手が東京オリンピックに出場する為には、このタイムを超えないといけません。
昨年の名古屋ウィメンズマラソンでの福士選手の記録は、2時間24分09秒で8位という結果におわっています。
昨年よりも3分近くタイムを縮めないといけないという状況で、福士選手がどのようにコンディションを調整してくるのか注目ですね。
名古屋の日程とテレビ中継
2020年名古屋ウィメンズマラソンの日程は、
- 2020年3月8日(日)9:10スタート
となっています。
尚、テレビ中継は、
- フジテレビ 2020年3月8日(日):9時00分~
- 東海テレビ 2020年3月8日(日):13時45分~
となります。
ラジオ中継に関しては、現時点では明らかにされていませんが、おそらくどこかでは中継されるはずです。
やはり日本のエースである、福士選手を東京オリンピックで見たいですよね。
しかし、現状出場権を手に入れることは厳しそうです。
ですが長年、日本女子マラソンを引っ張ってきた福士選手ですので必ずベストなコンディションで、名古屋ウィメンズマラソンに臨んでくるはずです。
エースとしての意地とプライドをかけた走りに、注目したいと思います!